ありがとうを言いそびれてしまったお別れ 平岡久美子
私もよくあります。この残念以上の悔恨の気持ちよくわかります。(権代)
私にも、ありがとうを言えなかった友や同僚がいます。定年でお世話になった方に言いたいのに言えなかった経験があります。句の方は、精神的についつい言えなかった言いそびれでしょうか?(田中)
長い人生に何度も体験していまだに心に悔いが残っています(徳富)
とても共感します。自分の場合はまだ間に合うのに、やっぱり言えないでいるのです(佐川)
ちっちゃくても重いまぶた だあれのだ 葉 子
自分と子どもさんをダブらせて奮い立たせている感じが微笑ましい。眠気を感じたら眠るのが最近の最高の時間になってます。(権代)
(平岡)
ふんわりフキノトウへわたぼうし 佐川智英実
(平岡)
今日は無口な節約モード 佐川智英実
何だか静かに過ごしたい日があります。誰かのことを思うときにも、ふとこの句を思い出しそうです。(葉子)
遠方からの友が春一番 権代 祥一
上記の1とは真逆ですが、伊豆の単身赴任から浜松に戻って、高校時代の友とひょんなことから電話ができたことがあります。あれも春だったでしょうか?嬉しかったです。(田中)
久々に会われた時間、短く感じられたのではと思います。心地よく楽しい春一番ですね!(葉子)
いいですね、その後の楽しい時間を想像してワクワクします。(佐川)
(平岡)
隣から桜の花びらひらひらとくる 徳富 ふみ
春のうららかな情景が浮かびました。お隣さんからおすそ分けをもらった気持ちになりますね。(葉子)
枝がにょきにょきだと困りますが、花びらがひらひらならいくらでも来て欲しいです。リズムもよくて素敵です。(佐川)
陸の孤島が頼りにしてる古い橋 田中 直心
防府市の向島を思いました。読者はそれぞれの孤島を頭に浮かべるのですね。(佐川)
(平岡)
庭に居た野良猫と見つめ合う 徳富 ふみ
互いの心情が反映されて、緊張感を伴う一瞬が面白いと思いました。(権代)
私も猫と見つめ合い、どっちが先に目をそらすかを競争します。(佐川)
友人を待つ むずむずそわそわ 権代 祥一
本当にむずむずぞわぞわです。分かります。別に息子がお付き合いしている娘をと、連れてきたときも、別の意味でぞわぞわワクワクでした。帰られたとき妻と「良い子で良かったね」と話したことを思い出します。(田中)
入れ違いになっては行けないと化粧室に急いでいったり、スマホを出したりしまったりと、待つだけで労力をつかいますが、そういう友達がいる事は幸せですね(佐川)
鏡にうつる平成からきた女 佐川 智英実
まさにうちの長女・・・別人種かもと思います。(権代)
何度も読んで笑ってしまいました。平成レトロという言葉が浮かんだので調べると、既にあるようで驚きました。(葉子)
この娘(こ)とわかった会ったあのとき 田中 直心
同窓会などで「ああ!」って声を出してしまいます!!(権代)
わかって良かった。名前を言っても思い出してもらえない友達がいて悲しすぎました。(佐川)
どんなに痛くても平然と生きる 徳富 ふみ
底力を感じます。私はすぐに痛がってしまうので、自分もそうあれたら···と思いながら、やっぱり痛みは訴えてほしいとも思いました。(葉子)
紋白蝶の胸レンゲでいっぱい 葉子
この時期蝶や蜂は働きますね、受粉の作業を思いました。今年だけでと思うと、複雑な気もします。(田中)
(平岡)
不安でつぶされそうなパブリカのふくらみ 平岡 久美子
真っ赤なパプリカが浮かびました。パリッと膨らんでいるのにつぶされそうな様子がとても印象的でした(葉子)
鮮やかなパブリカに、楽しさしか感じない自分の想像力のなさを痛感するのでした。(佐川)
また会おうか明け方の夢濃いうちに 葉子
夢が濃い・・・薄まってきている私。最近の研究で夢はボケ防止になっているそうです。(権代)
最近亡くなった人の夢をいました(徳富)
夢が濃い、素敵な表現ですね。まるで大河ドラマ、「光る君へ」の主人公の紫式部と藤原道長がひそかに会うシーンのようです(佐川)
(平岡)
秋の月 わたしのナイフを研いでいる 平岡 久美子
冷たくくっきりしたシャープな月を内面の自分に投影させていていいなぁと思いました。(権代)
決して人には見せることのないナイフ。その気持ちさえも認めてしまうと、人は楽になれのかもしれません。(佐川)
春のバス停と二人ぼっち 佐川 智英実
景色が自然に浮かんできて、匂いや色も感じさせる感じがいいと思いました。(権代)
(平岡)
顎の隅一本長い髭のあり白くあり 田中 直心
(平岡)
何もしないで野原に染まる 葉 子
自然と合一してる感がうらやましい限りの句だと思いました。(権代)
色付きの景色が目にうかびます(徳富)
もう何もしなくていいんじゃないかと思う時があります。すっと心が軽くなる句です。(佐川)
いかにも今の季節らしい句だと思いました。言葉を多用しないで、読み手に思いを広げてもらう そんな句だと感じました。「何色」に染まるか楽しみです。(平岡)
亡き夫の三回忌済み桜見上げる 徳富 ふみ
(平岡)
無口になったひとつ書店が消えた街 佐川 智英実
何年も前になりますが、故郷の村から次づぎと食事屋さん等が消えていきました。書店は多分、浜松に出ないと無いのではと思います、和尚さんに聞いたとこでは、市長さんが変わったから大丈夫だそうですが?寂しいことです。(田中)
いろいろな本が山積みになっていたのでしょうか。「無口になった」の一言に書店の様子や惜しむ気持ちが詰まっているようでぐっと来ました。(葉子)
(平岡)
今回は尾崎放哉賞の選者である平岡久美子先生に、特別ご招待として参加頂きました。平岡先生の優しく繊細な句を
が加わり、いつもとまた雰囲気が変わったように感じます。大変にお忙しくされている先生なので感想は特選句のみということにで、ご了承ください。
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